キャッシング枠を限度額まで使い切ってしまった時や、消費者金融などが使えない場合に、現金調達の方法として便利なクレジットカードの現金化。
しかしこの手法は規約上は違反になるため、テレビなどのメディアで公に扱われることはありません。
だからこそ初めて利用する人にとってはわかりにくく、謎となっている部分も多いと思います。
ここではそうした人に向けて、クレジットカード現金化を初めてする人に向けての注意点などについて解説します。
クレジットカード現金化とはそもそもどういうもの?
まずはクレジットカード現金化とはどういうものなのか、そのおさらいからしてみましょう。
クレジットカード現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して商品を購入し、それを売却することで現金を手に入れるというものです。
つまり個人で行うこともある、換金性の高いものを買い入れて専門の業者に売り、現金にするという手法とほぼ同じものです。
ただし個人でそれをする場合、売りやすい商品の選別から購入、そしてネット販売であれば商品の受け取り。
さらに売却をして、それもネット上の取り引きであれば梱包や発送などもすべて自分でしなければなりません。
手間も時間もかかるので、すぐに現金を手に入れるということも難しいでしょう。
それを代行してもらえるのがクレジットカード現金化業者であり、基本的には指示に従って必要事項を入力し、指定の商品を購入するだけ。
それだけで現金が振り込まれるので、とても簡単で便利な仕組みだと言えます。
注意点1:本人確認が必要
ここからはクレジットカード現金化業者を利用する場合、初回だと見落としがちな注意点について解説してきます。
まずは、初回の利用においては本人確認が必要となる点です。
本人確認とは主に年齢に関するもので、クレジットカード現金化業者は18歳以上の成人でなければ利用することはできません。
また本人名義以外のカードは利用できないため、本人確認の必要があるのです。
現金化業者ではキャッシングのような厳しい審査は必要なく、在籍確認などもありませんが、この本人確認のみは必須です。
本人確認には公的機関から発行された身分証明書が必要であり、具体的には運転免許証やパスポート、在留カードなどが使えます。
これらをスマホで撮影して、送信しなければならないので個人情報が気になる人は意識しておいたほうが良いでしょう。
またこれらの手続きのため初回では多少時間がかかるので、サイトに表記された最短時間では振り込みができないこともあります。
注意点2:手数料がかかる場合がある
各サイトに表記されている買取率・換金率などは手数料が加味されていない数字であることが多くあります。
たとえば90%の表記があっても、振込手数料やその他の手数料が後から加わり、実質的に手元に入ってくる現金は当初の想定よりも少ないということは珍しくありません。
あらかじめ意識しておくことが必要です。
特に悪質な業者の場合、手数料と称して他ではあまり徴収していないような名目でかなりの金額を取ろうとする場合もあるので、相場よりも高い買取率などが表記されている場合には他に違和感を覚えるような箇所がないかチェックしてみましょう。
また、大手サイトなどに表記されている手数料無料というのは、多くが銀行への振り込みの際の手数料のことを指します。
基本的に銀行への振り込みには手数料がかかり、それを業者側で手数料として取らないというのが手数料無料の意味です。
できれば、振込金額について買取率と変わらないといった説明のある業者の利用をおすすめします。
注意点3:後から支払いが必要
クレジットカードの現金化は、先述した仕組みの通り、ショッピング枠を利用してのものとなっています。
ここで利用したショッピング枠の分は、後から請求が来るので注意しましょう。
この辺りに関しては通常の買い物をした場合と同じです。
先に現金が手に入ってしまうので気を緩めてしまいがちですが、もしもカード会社の請求の際に口座の預金額が足りなくなれば延滞・遅延となり、場合によっては信用情報にも記載されてしまいます。
信用情報に傷が付けば、クレジットカードを新しく作ることやローンを組むこともできなくなるので注意しましょう。
そして支払うべき金額は、現金化によって手にした金額よりも高いことにも注意が必要です。
換金率90%の場合でも10%は損をしているわけで、金額的には決して得はしていません。
業者によって分割払いも可能としているので、支払い自体はある程度余裕をもってすることも可能ですが、その場合でも支払総額は割高になってしまうので気をつけてください。
はじめてのクレジットカード現金化は慎重に!
ここまで解説してきたように、クレジットカード現金化には独特のルールや慣例などがあるため、初回の利用の場合には十分注意することが大切です。
カード会社では現金化行為が禁じられているため、表立って説明されることが多くないのもその原因の一つでしょう。
ちなみに、もしもカード会社に現金化行為がバレてしまった場合には、利用停止などの重い処分を下されることもあるので注意が必要です。
ただし専門の優良業者の利用であれば個人情報が漏洩する可能性は低く、また実態としは商品の売り買いをするだけなので、カード会社にバレる可能性はほぼありません。
その他、本人確認の必要性や、買取率に手数料が含まれていないという点、後から別で支払いが必要になる点などは初心者が陥りがちなものなので、あらかじめ知っておくことが大切です。
クレジットカード現金化そのものは、きちんとした業者を利用すればトラブルになることはまず無いので、知るべきことを知り、落ち着いて信用できる業者を選ぶことが重要と言えるでしょう。
以上、初めての人は要チェック!クレジットカード現金化を初回に行う注意点…でした。