後払い現金化を利用したいと思ったときに違法ではないかという情報が見つかって戸惑っている人もいるでしょう。
違法になって自分が処罰を受けるのではないか、業者が違法行為をしている悪徳業者なのではないかといろいろな形の不安があります。
この記事では後払い現金化が違法かどうかの問題について幅広くまとめました。
仕組みと法律の兼ね合いを考えて、後払い現金化が違法なのかどうかを考えてみましょう。
後払い現金化を利用してもユーザーが違法にはならない
後払い現金化を利用したユーザーについては、結論としては違法になることは基本的にありません。
後払い現金化の仕組みとして一般的なのは、業者から後払いでデジタル作品などの商品を購入してレビューなどを書き、報酬として現金を受け取るという方法です。
そして、期日になったら後払い現金化業者に購入代金を支払う仕組みになっています。
業者がサービスとして後払いを許可しているので、ユーザーが法律的に何か悪いことをしているわけではありません。
また、レビューによって報酬を受け取るというアルバイト的な仕事をするのも特に問題はありません。
ただ、受け取る報酬が仕事に対する対価になるので所得として認められます。
そのため、後払い現金化によって手に入れた金額が大きい場合には確定申告をすることが必要です。
きちんと税制に従って確定申告をして納税していればユーザーは違法にはなりません。
後払い現金化業者のサービスは違法になる可能性がある
後払い現金化業者のサービスについては仕組みによっては違法になる可能性があります。
後払いサービスをどのような仕組みでおこなっているかによって解釈が異なります。
例えば、5万円のデジタル作品を購入して一か月後に後払いできる仕組みになっているとしましょう。
そして、レビューを書いたら3万円の報酬があるとします。
レビューに定価の60%分の価値があるのであれば後払い現金化業者のサービスは違法性がありません。
しかし、大した作品でもなく、プロモーションをする価値もないという場合には、レビューに60%もの支払いをするのは妥当ではないでしょう。
考え方によっては貸金業という考え方ができます。
1か月後に全額の支払いを求め、遅延があった場合には遅延損害金を申し受けるというやり方をしていたら貸金と実質的に同じです。
もし後払い現金化業者が貸金業法の許可を受けていない状況で、金利も規制範囲内に入っていなかったとしたら違法になります。
違法だった場合に後払い現金化を利用したユーザーが被るデメリット
後払い現金化業者が違法だったときにもユーザーは違法行為として処分されることはありません。
しかし、違法だった場合には後払い現金化によってデメリットを被ることになるので注意しましょう。
まず、後払い現金化業者が莫大な金利に相当する遅延損害金などを請求していたなら、闇金業者とまったく同じになります。
金利の払い過ぎになった分は過払い金請求をすれば返してもらえますが、一時的に大きな支出になってしまうことは否めません。
また、後払い現金化業者が違法行為を確信犯的におこなっている場合には、できるだけ違法だと気づかないように対応をしていきます。
お金を払えないなら借りれば良いなどといった話を持ちかけて、他の闇金業者を紹介されることもないわけではありません。
このような手口で厳しい状況に陥ってしまっているケースもあるので注意しましょう。
後払い現金化業者が違法だったとわかったときの対策方法
後払い現金化業者のサービスの現金化率が明らかにおかしい、支払えなかったときの対応が貸金業法に違反しているなどといった点に気付いたら、速やかに対策を取るのが大切です。
自分からアクションを取らなければ問題は解決せず、状況は悪化する方向に進んでいきます。
実際には業者が違法ではない可能性があったとしても、法律的な知識が十分にない人が判断すると誤っている可能性があります。
怪しいかもしれないという思いが出てきた時点で弁護士か司法書士に相談して手を打ってもらいましょう。
もし過払いがあった場合には過払い請求をして取り戻すこともできます。
そもそも違法行為で無効と判断された場合には示談あるいは裁判で勝つことができるでしょう。
後払い現金化を利用したときに業者に対して少しでも不安が出てきたなら、速やかに弁護士か司法書士に相談するのが効果的な対策方法です。
後払い現金化の違法性に関するまとめ
後払い現金化の違法性については仕組みによって違いがあります。
基本的には後払い現金化を利用したユーザーは違法になって処分されることはありません。
税制に従って確定申告さえきちんとおこなっていれば、たとえ違法な後払い現金化業者を利用したとしてもデメリットを被るだけで済みます。
違法な後払い現金化業者をもし利用してしまったのに気づいたら、できるだけ早く弁護士か司法書士に相談するのが大切です。
闇金業者などを紹介されてお金を借りてしまうと話が複雑になって対応が困難になっていきます。
少しでも怪しいという気持ちが出てきたら、弁護士か司法書士に相談しましょう。
相談先を決められないときには法テラスなどを利用することもできます。
気軽に電話で相談することから始められるので、もしかしたら違法かもしれないという気持ちが出てきたら法テラスなどの公的なサービスで相談してみましょう。